日本軍戦史の「本土上陸に対する反撃作戦準備」の中から抜粋しました。
国立国会図書館デジタルコレクションに保存されているデータを抜粋・引用したものです。
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海上特攻部隊編成 本土作戦に関する陸海軍中央協定 決號航空作戦に関する陸海軍中央協定
帝国陸軍要塞要図
海上特攻部隊編成
水上水中特攻部隊編成です。こちらも参考に。
本土作戦に関する陸海軍中央協定
昭和20年4月8日に大本営海軍部及び大本営陸軍部で作成された『本土作戦に関する陸海軍中央協定』です。
連合軍(特に米軍)の侵攻に際し、本土周辺における陸軍と海軍の作戦担当を区別し、海軍の陸上基地の作戦担当も明確にしています。
また海軍水上水中特攻基地に関しては海軍がその兵力を集中指向できるように協力するように定めています。
備考には
一、陸軍部隊の自衛及び陸上作戦の目的を以て配置する砲塞は所要に応じ水上作戦に協力するもの
とし其の細部は現地陸海軍指揮官に於て協定するものとす
二、下関、壱岐及釜山要塞の一部とは主として朝鮮海峡の閉塞等の水上作戦の為配置せられたる
部隊を謂ひ其の細部は現地陸海軍指揮官間に於て協定するものとす
とあります。
関係指揮官には各鎮守府・警備府司令長官がなっています。
回天は石巻付近や八戸付近にも配備を予定していたのではないかと考えられます。
実際には配備されていません。
※参考資料・帝国陸軍要塞要図
決號航空作戦に関する陸海軍中央協定
昭和20年7月13日に大本営海軍部及び大本営陸軍部で作成された『決號航空作戦に関する陸海軍中央協定』です。
西日本方面の連合軍(特に米軍)の侵攻に際し、特攻を主力してこれを撃滅することを主眼においています。
細部は以下の指揮官間に於いて協定するとあります。
航空総軍司令官
第一航空軍司令長官 第五航空軍司令長官 第六航空軍司令長官
海軍総司令長官
第三航空艦隊司令長官 第五航空艦隊司令長官 第十航空艦隊司令長官
※残念ながら海軍の航空兵力配備並運用計画はありません。