終戦処理関連通信文


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 各種機関等に保管されていた終戦処理関係の通信文です。
 確認していますが間違いがあるかもしれません。原本をお確かめ下さい。
 判読ができなかった文字については●にしています。
 原本は縦書きです。

 ①大分県海軍代表 ②佐世保鎮守府関連 ③軍務局 ④呉鎮守府関連

①大分県海軍代表


 ●第271345番電
 第271345番電 東通 呉通 佐通 10月27日
 発 大分県海軍代表
 宛 呉鎮長官 佐鎮長官
 通報 海軍次官 大分県知事 県下海軍各丁長
 1 県下に於ける兵器軍需品施設等の警察への引継ぎは本月上旬以降実施中の処26日に終了す
 2 聨合軍に対する引渡の全責任は海軍に在るも引継物件の数量の確保に対しては警察側にて責任を分担することに協定す
 3 聨合軍への引渡は未だ開始せず

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②佐世保鎮守府関連


 ●第221450番電
 送信艦所 佐二放 指定 緊急 着信者 佐鎮部隊 呉鎮 受報者 九州総監府 放信者 佐鎮
 10月22日 19:35

 第221450番電
 宛 九州地方海軍部長 各県地方人事部長 光工廠長
 通報 各県知事
 信電令第209号
 1、10月20日米国第5海兵隊司令部に於て九州及山口県に於ける兵器需品施設等の接収に関し打合せを実施せる結果左の如く決定せり
 (イ)接収の要領は第5海兵隊麾下の部隊が各分担区域に従い接収す
 (ロ)米側に於ては武器の接収は同時に処分することと解しあるを以て引渡に続き之が処分を実施す
 (ハ)接収開始時機は現地進駐軍の状況に依るも各隊とも近く開始すべく接収終了は今の所11月中旬頃になる見込
 2、海軍各県代表又は各県代表の指定する代表者は速に現地進駐米軍の分担地区(別に電報す)に従ひ之等進駐軍指揮官と現地接衝を実施し接収計画及準備をなすと共に之を報告すべし
 3、各地に所在する舊佐世保警備隊所属の砲台及附属兵器の接収に際しては左の区分により立会を実施すべし
 (イ)大隅半島所在兵舎砲台(植木、イシザキ、水谷、坂本) 九州空
 (ロ)薩摩半島所在兵舎砲台(山川、摺ヶ浜) 指宿基地
 (ハ)宮崎県内所在防空砲台(延岡周辺) 35突
 (二)天草島所在兵舎砲台(富岡、●島、小松崎) 天草空
 (ホ)福岡県所在機銃砲台(雑所の隈、香椎) 福岡県地方人事部
 4、第3項に関し舊佐世保警備隊残務整理員長は立会に必要なる人員に関し立会所轄長と協議の上所要人員を派遣すると共に必要なる事項を連絡すべし
 5、10月31日迄に接収を終了せざる所轄は接収時の立会及処分(処分に関しては別に指示す)に必要なる最小限の人員を残務整理員として残置すべし(解除後は佐鎮附として残置す)
 6、佐鎮府第110815番電に依る各組毎に各県を順次巡回の上接収する件は取止む
  (終)

 ※舊=旧

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 ●第221925番電
 第221925番電 発信者 佐鎮 着信者 佐鎮部隊 呉鎮 総監府
 発 参謀長
 宛 九州地方海軍部長 各県地方人事部長 第5突攻司令官 九州空司令官 十二空廠長 地方総監府第一部長 門司武官 光工廠長 各県知事

 兵器需品及施設等の接収に際し需品及施設等は接収と同時に内務省関係に交付せらるる如き意向に付き接収時には必す内務省●関係員立会ふこと及び受領準備をなし置く様現地内務省関係員と連絡しおかれ度


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 ●第281555番電
 第281555番電 10月28日 発信者 佐鎮
 発 佐鎮 参謀長
 宛 九州地方海軍部長 九州各県地方人事局長 光工廠長 十二空廠長 佐鎮麾下一般 呉鎮
 通報 各県知事 地方総監府
 281555番電
 佐鎮信電令第209号(普第221450番電)関連 特に兵器弾薬の処分に関しては速に現地進出部隊と連絡の上具体的計画を建つると共に之が処分に関し爆破海中投棄焼却或は民需転用等並に之が陸上海上の運搬運輸及之に要する人員等に関し予め研究の上腹案を立て置くと共に其の概要に付報告され度
 (終)

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③軍務局


 ●機密第141835番電
 昭和20年10月14日発電済
 軍務局長
 各鎮 大警 阪警 参謀長(部内一般)宛
  電報(平文)
 機密第141835番電
 海軍兵器、需品、施設等は鎮警毎に左の米各部隊に引渡すことに米第5艦隊司令部より更にめて指示ありたるに付各鎮警は直接之等の米部隊と連絡の上(米機動部隊指揮官は第6、第8軍司令官に連絡す)海達特第13号指令に基き実施のことに取計相成度
 尚引渡後の物件処理(破壊、米海軍保管、内務省渡)に関しては米海軍調査団と協議に基き指示あるに付可然実施相成度

 引渡すべき米部隊
 大湊警備府所掌地域(海軍進駐地域「デネブリンク」少将其の他の地域第8軍)
 横須賀鎮守府所掌地域(海軍進駐地域「ケツシング」代将其の他の地域第8軍)
 大阪警備府所掌地域(第6軍)
 舞鶴鎮守府所掌地域(第6軍)
 呉鎮守府所掌地域(第6軍)
 佐世保鎮守府所掌地域(海兵第5上陸部隊)
 (終)

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④呉鎮守府関連


 ●第121503番電
 佐鎮
 昭和20年10月12日
 発呉鎮長官
 宛部下一般
 呉鎮第121503番電
 呉鎮信電令第231号
 連合国軍に対する物件の引渡に関し左の通定む
 各県引渡海軍代表者並に各庁長は米国引取担任官に指定物件を引渡すと共に其の指示に基き所要の処置を行うべし

 1、引き渡すべき物件
 (イ)一切の兵器、弾薬、爆発物
 (ロ)一切の軍装備貯品、需品
 (ハ)一切の艦艇、航空機、施設
 (ニ)其の他一切の戦時用具装備品又は銀金

 2、本府引渡担任地域(県別)
  岡山、広島、島根、香川、愛媛、高知

 3、各県引渡海軍代表者
  岡山県 海軍大佐 小林三郎
  広島県 海軍中佐 妹尾知之
  島根県 海軍大佐 熱田佐太郎
  香川県 海軍少将 鍋島俊策
  愛媛県 海軍少将 森敬吉
  高知県 海軍少将 清田孝彦
  艦艇 追て定む

 4、米国接収担任官
 日本南西部部隊指揮官海軍中将「シイビイオルデンドルフ」

 5、引渡要領
 (イ)引渡は概ね10月末迄に完了するものとし所要に応じ左の標準に依り引渡委員を現地に派遣し米国接収担任官の委任を受けたる米国海軍代表に引渡を行うものとす
 委員
 (1)第1班(広島県を主とす)
  海軍大佐 小山敏明(呉鎮)
  海軍大佐 三井再場(呉厰)
  海軍中佐 小笠原(呉鎮)
  海軍技術中佐 臼善武一(呉施)
 (2)第2班(四国を主とす)
  海軍中佐 西村春芳(呉鎮)
  海軍中佐 高橋 勝(呉鎮)
 (3)第3班(機動及予備とす)
  海軍中佐 今井和夫(呉鎮)
  海軍少佐 神津幸直(呉厰)
  海軍少佐 橋口百治(呉鎮)
 (4)第4班(艦艇班)
  海軍大佐 中村昇(呉鎮)
  海軍少佐 板倉光馬(呉鎮)
  海軍少佐 西脇三行(呉鎮)
 (5)第3号に依る各県引渡海軍代表
 (6)各現地各庁長(支部長、出張所長等)
 (7)右の外所要に応じ委員を選定す
  所要に応じ各班に通訳を随行せしむ
 (ロ)各県引渡海軍代表は引渡並に引渡後の処理に関し担任県内海軍各庁を統制するものとす
 (ハ)各県引渡海軍代表は各担任県内に於ける引渡時の所定引渡目録(既に引渡を完了せるものを含む)を取●の海軍大臣及本職に各一部提出するの外連合国最高指揮官、米国第5艦隊長官、米国接収担任官並に内務省調査部長及関係県に各1通を送付すると共に各庁長をして引渡物件の授受を明確に処理せしむるものとす。
 (米国関係者に対するものは英文その他は邦文とす)
 (ニ)各県の引渡海軍代表は米国海(陸)軍代表の指示に基き引渡後の処理に関し各県の代表と協議し各県の協議の上必要に応じ各庁長に要請し現地海軍軍人、軍属をして迅速に所要の処理を行はしむるものとす

 6.報告
 (イ)各県引渡海軍代表は毎土曜日現在に於ける引渡進捗状況並に引渡後の処理の概要を毎日曜日正午迄に本職に報告するものとす
 右報告を取纏の毎月曜日迄に本職之を海軍大臣に報告す
 (ロ)米国接収担任官以外の海軍部隊又は●●●●に引渡を完了せる●●●其の●米国接収担任官に報告し其の指示に従て処理すべし

 7.雑件
 大分県、山口県福岡県に関しては佐世保鎮守府司令長官の定むる所に依る
  (終)

  呉鎮守府●●
 呉鎮守府信電令第117号は自然消滅の了知相成度
  (終)

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