各基地の通信文


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 戦時日誌に残されていた通信文です。
 ここでは大神基地や回天作戦に関連した通信を各基地ごとに抜粋しました。内容が重複しているものもあります。
 確認していますが間違いがあるかもしれません。原本をお確かめ下さい。
 判読ができなかった文字については●にしています。
 原本は縦書きです。

 ①第二特攻戦隊 ②光突撃隊 ③光突撃隊大津島分遣隊 ④大神突撃隊
 ⑤第21突撃隊 ⑥海軍総隊 ⑦第20号輸送艦

①第二特攻戦隊


 5/3:大海一部長→P/2SZ
 機密031154番電
 水上・水中特攻兵器の基地掩護用として配備せらるべき防空砲台は極力遮蔽偽装に努ると共に特に必要となる場合の外射撃を行わず実に秘匿基地を曝露せくる様指導せられ度。尚高角砲は封水上射撃にも有効使用し得る如く装備上特に留意せしめられ度

 5/18:大神ZG→2SZ参謀(呉鎮参謀)
 機密第182135番電
 大発曳航に依る回天進出は相当の不安なり天候の現状に鑑み高速輸送艦の輸送等により速やかに回天送付方取計はれ度

 5/19:P/GB→P/6F(第六艦隊)(P/2SZ大海一部長)
 機密第191203番電
 GB電令作第37号
 EB指揮官は呉鎮長官の協議に応じ補助潜水艦をして九州方面に対する回天輸送に協力せしむべし
 (GB=海軍総隊 EB=先遣隊)

 5/22:P/EB→34sg伊165・162・156艦長(P/2sz、P/GB、大海参一部、P/呉鎮、光Zg、大津島Hg)
 機密第220825番電
 1.伊156潜水艦は5月22日以降6月上旬の間に1特戦の協議に応じ大神、油津等に対する基地回天輸送に(3回と予定)従事すべし
 2.伊165、162潜水艦は整備完了次第光又は大津島に回航第二特攻戦隊所定基地回天輸送に(回数基地回天2回又は1回と予定)従事すべし

 5/22:GB参謀長→1Sy、1Sz、2Sz、●●Z、各鎮、各警、各zg、(施設本部長、特兵部長)
 機密第221243番電
 造成中の特攻基地隠蔽関しては愈(●)々注意を喚起せることあるも視察の成果に依れば尚不徹底の所あり。基地の秘匿は特攻兵器用法上の絶対的条件なるに鑑み工事中偽装隠蔽に関し尚一層の研究努力の指導方取計相成度

 5/22:大津島分遣隊長→P/2SZ(P/6F、平生、大神、光zg)
 機密第221330番電
 1.当地の掃海状況を鑑みるに伊36潜水艦の大津島回航は危険と認めらるを以て光に於て準備の上出撃●ことに取計はれ度。戦備回天は大津島に於て準備の上光に運搬す(以下略)

 5/22:P/2SZ→大津島分遣隊(平生、大神、光Zg)
 機密第22?604番電
 大津島分遣隊は関係突撃隊司令及潜水艦長と協議の上伊号156潜水艦を以て成るべく速に大神突撃隊訓練用回天の輸送を実施すべし

 5/23:伊156潜水艦長→P/2Sz、大神zg
 機密第231245番電
 光発1730大神着の予定

 5/24:軍務局長→P/GB、P/各鎮、P/阪警、P/大警、P/警備B、P/CSF(P1、2、3、4、5、10Sz、各zg、各鎮各警備施設部、各海軍工廠)
 機密21553番電
 最近の敵機の綿密なる本土偵察の状況に鑑み特攻兵器基地の設営特に対空施設隠迷彩等被発見防止上遺憾なき様指導せられ度。尚従来基地を特攻基地と通俗的に呼称せられつつあるを機密保持上面白からざるを以て爾今嵐部隊作業場と呼称することに定められ度

 5/24:P/2Sz→艦本、特兵部長
 機密241700番電
 回天訓練に当り保安上絶対必要に付き四号発音弾毎月800個宛供給方至急御手配を得度

 5/25:P/2Sz→2Sz
 機密第251102番電第二特攻戦隊内廣信解信順序を左の通り定めらる
 21、23、光、小豆島、大津島、平生、大神

 5/25:伊号156潜水艦長→P/2Sz、伊157艦長、P/6F、P/34sg
 機密251730番電
 第二次回天輸送終了26日大神発単独訓練実施の上1300光着の予定

 5/22:P/EB→P/呉鎮、伊158艦長、大海参一部長、海軍総体司令部、P/2Sz、光zg(大津島分遣隊)
 機密第301101番電
 EB電令第60号
 伊156潜水艦は光に回航連合(聯合)訓練を実施すると共に第二特攻戦隊協議に応じ6月上旬中に(2回)基地用回天を第二特攻戦隊所定前進基地輸送すべしす
 7/18
 発 第2特攻戦隊司令官
 着 大海参一部・海軍総隊司令長官・呉鎮司令長官
 報 横鎮司令長官
  機密第180719番電
  GB電令作第115号関連
 1、7月中第3第5第6第7第9第10第11回天隊進出終了の予定
 2、前項の外7月中に大海機密第101642番電に依る第12回天隊以後の回天8基進出可能なるを以てGB機密第131607番電の如く輸送実施方御取計を得度
 3、7月末現在103基8月上旬生産予定15基として現在数約118基にして提示せる所要数の最小限度なり 第2項に依る進出の外大海機密第101642番電に依り回天隊の進出は8月中旬以後の予定


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②光突撃隊


 3/23:二特攻戦隊司令官→大津島分遣隊・光突撃隊
 二特攻戦隊機密第230758番電
 第二特攻戦隊電令第1号
 大神突撃隊開隊準備委員を差当り左の通り指定す
 委員は4月中旬開隊予定を以て準備を促進すべし
 委員長板倉少佐 委員山野主大尉 森永大尉

 5/11:P/2Sz→光、大津島分遣隊、平生、大神
 2Sz機密第11●250番電
 1.震洋五型左の通配属す「呉廠保管報告のもの」
 光突撃隊7隻同大津島分遣隊6隻平生突6隻
 2.左に依り各隊より大神突撃隊に対し舟艇配属(派遣)せり
 (イ)光突撃隊及び同大津島分遣隊より震洋一型成るべく速に各三隻引続き、第一回受領確認後各三隻宛(適当なる整備員を一時派遣)
 (ロ)大津島分遣隊より回天作業艇一隻(建造中なるを以て完成迄)

 5/11:大浦突参謀→平生突 受報:大神突、光突
 大浦突機密第111520番電
 大神突撃隊行訓練用回天(光突にて準備の上5月17日迄に輸送すべきもの)の輸送困難の現状に鑑み当隊に於て実施予定の大発に依る回天機動実験は右大神突撃隊行き回天を以て実施され度都合通知あり度

 5/16:光突→大神突司令、平生突司令、大津島分遣隊長、通報:大浦突
 光突機密第161715番電
 平生にて準備の大神行回天曳航用大発故障せるに天候平穏ならば別に当隊大発をして回天一及び震洋三を曳航17日0500出発せしむ平生の曳航用大発故障復旧せば光及大津島に準備しある回天各一実験を兼ね大神に曳航することに致度

 5/17:光突司令→大神突司令、通報:平生突司令
 光突機密第171903番電
 当隊機密第170740番電関係
 荒天の為祝島西方海面にて回天曳航索切断曳航不可能となりたるに付震洋一のみ単独大神に回航せしめ大発及回天は祝島に避泊明朝光帰着再挙を計ることとす震洋の安全到着に関し然るべく取計度

 5/17:平生突→大神突司令、受報者:2Sz 光突 大津島s分遣隊
 平生突機密第171915番電
 2SZ機密第161358番電及貴隊機密第161812番電関係
 本体回天曳航用大発18日1200発光に回航回天一基曳航の上同日大津島に於て更に別の一基を横抱して0600大津島発大神回航予定

 5/22:P/EB→P/34SG、伊156、伊165、伊162 受報者:2Sz、31総隊司令部、大海一部長、光突、大津島分遣隊、P/呉鎮
 EB機密第220825番電
 EB電令作第78号
 1.伊156潜は5月22日以降6月上旬の間2SZの協議に応じ大神・油津等に対する基地回天輸送(輸送回数を3回の予定)に従事すべし
 2.伊165潜は整備完了次第光又は大津島に回航2SZ所定基地回天輸送(輸送回数2回又は1回の予定)に従事すべし

 5/23:大神突司令→P/2Sz、光突
 大神突機密第231821番電
 1.第一回訓練終了
 2.イ156輸送回天二基受領

 5/24:光突→大神突、受報者:呉通、P/EB、P/34SG
 光突機密第241554番電
 イ156潜25日1300光発1700大神着の予定にて回天二基輸送す要領前回に同じ

 5/25:大神突→光突、受報:平生突、大津島分遣隊
 大神突機密第251819番電
 伊156潜1530大神着
 回天揚収終了異状なし当隊諸試験要具未着ポンプが1組完成の現状なるを以て次回は出来る限り完全調整済のもの準備送付さる様取計を得度

 5/26:大神突→光突司令、受報:大津島分遣隊
 大神突機密第261016番電
 大神機密第26044番電関係訓練の都合あり29日発予定の伊156潜に依る回天輸送は予定の如く実施され度
 尚二空操空全装気の如く取計はれ度

 5/26:光突→大神突、受報:大津島分遣隊、平生突
 光突機密第262025番電
 伊156 27日1100光発
 1600大神着予定にて回天二基(全完調整)輸送す

 5/27:大神突→光突、受報:大津島分遣隊
 大神突機密第271703番電
 伊156潜搭載回天二基1630揚収終了異状なし

 5/31:大神突→光突、受報:2Sz
 大神突機密第310730番電
 当隊配属の予定の震洋二隻至急回航せしめられ度
 現在の使用し得るもの1隻あり 訓練に支障あり

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③光突撃隊大津島分遣隊


 4/2:第六艦隊参謀→大津島突指揮官
 機密第020553番電
 伊号第44潜は明3日出撃せしめらる予定

 4/4:大浦→第二特攻戦隊
 二特攻機密第041522番電
 二特攻泉信電令作第一号各隊司令次の個所に見張員を配し敵機に依り訓練海面内機雷敷設を監視せしむべし
 一、大浦突撃隊情島大館場島安居島
 二、平生、光、宿毛、各突撃隊司令所定

 4/12:大浦→大津島・光突(二特攻戦)
 大浦機密第120815番電
 大海機密第031531番電転電
 ※大本営海軍参謀部第一部長
  宛呉鎮守府長官 通報呉工廠長
 四月中、回天出撃準備は次に依り進められ●し
 一、潜水艦用16基 4月上旬18基 4月中下旬(伊56潜、伊47潜、伊58潜中説に進出せるものを除く)
 二、基地用8基4月

 4/16:大浦→第二特攻戦隊
 第二特攻機密第160845番電信電令第3号
 次に依り各司令は展開基地指●員を派遣先指導官は受持の整備促進に任ぜしむべし(派遣先●●員、派遣先の受持分担の順)
(イ)光、森少尉第21突撃隊 四国沿岸回天基地施設
(ロ)第一海●21突撃隊司令所定 四国沿岸蛟龍海龍基地設営
(ハ)大津島分遣隊若谷兵●長 佐伯防戦司令部九州東岸回天基地施設
(二)大浦突撃隊司令所定 佐伯防戦司令部九州東岸蛟龍海龍基地施設
(ホ)各隊(除21突撃隊)派遣指導員は4月18日1330大浦司令部に参集上所要の指示を受け出発するものとす

 4/16:先任参謀→大津島
 大浦機密第161542番電
 軍令部と打合せの結果基地回天進出計画次の通りに付極力実現に努められ度し 人員物件至急発令方依頼しあり(順位進出先基数予定期日の順)
 第一、八丈島8器5月5日 第二、須崎8基4月25日 第三、油津8基4月20日

 4/26:大浦zg→第二特攻戦隊
 GF CSF 各特攻戦隊司令部 各突撃隊 (各F)
 軍務機密第202202番電
 特攻戦隊突撃隊名称を左の通定めらる
 4月20日以降軍機軍極秘文書を除く文書及其の他一切に使用の事に定めらる
 第一、二、三、四等… 特攻戦隊名称等一、二、三、四等楠部隊第十特攻戦隊は龍部隊突撃隊は嵐部隊と称し上に固有番号を付す(例)第十一突撃隊、第十一嵐部隊、平生突撃隊 平生嵐部隊

 5/22:大浦zg→大津島分遣隊
 大津島機密第211150番電
 貴機密第201806番電(発二特攻戦隊参謀 6月中旬回天出撃可能数の照会電)
 一、光突撃隊 基地用 11 潜水艦用 17
   大津島分遣隊 同 8  同     14
   平生突撃隊  同 12  同     6
   大神突撃隊  同 8
 二、略

 5/22:大浦zg→大津島分遣隊
 機密第221604番電
 大津島分遣隊は関係突撃隊司令及潜水艦長と協議の上伊号156潜水艦を以て成るべく速に大神突撃隊訓練用回天の輸送を実施すべし

 6/1:大浦ZG先任参謀→大津島分遣隊
 大浦機密第010931番電
 貴機密第312300番電関係東九州回天の進出は全部伊156型潜水艦に依り実施のことに成り居る筈に付然るべく計画実施され度

 6/12:二特攻戦隊参謀→光zg大津島分遣隊
 2SZ機密第011400番電
 第19号輸送艦に依る輸送を取止めに伴い油津榮松方面の回天輸送を左の通変更せらる
 一.輸送艦伊162潜伊158潜伊165潜
 二.輸送期日は二日以後準備出来次第
 三.潜水艦沈座離脱位置は(油津防波堤先端の180度700米)榮松防波堤先端の190度3500米
 四.大神輸送は潜水艦を止め大発に改めらる

 6/29:P/2Sz→回天訓練部隊
 2SZ機密第291311番電
 宛水雷参謀 発先任参謀
 一.回天基地進出は7月末進出を完了し予定を以て右の通準備計画の上至急実施要領を協議され度
 (進出基地順序回天隊名基数の順)
 細島 第八回天隊  10基
 内海 第九回天隊  6基
 外浦 第五回天隊追加 4基
 大堂津 第五回天隊追加 4基

 内浦 第十回天隊 6基
 細島 第八回天隊追加 2基
 麦浦 隊名未定 8基
 二.以上九州東岸40基 九州南部6基 四国32基其の他の展開は中央より指示す

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④大神突撃隊


 4/16:Sz司令官→大神司令
 大神突撃隊開隊期日を4月25日に改む

 4/25:大神司令→呉鎮長官・海軍省・軍令部(第二特攻戦隊)
 大神機密第251200番電
 当隊4月25日開隊。5月中旬訓練開始の予定。

 5/6:2Sz司令官→大神司令・大浦司令・平生司令呉鎮参謀長
 基地回天展開予定
 浦戸8基  平生  5月20日
 大堂津8基 大津島 5月27日
 宇佐8基  光   6月3日
 細島8基  大神  6月中旬

 6/17:大海一部長→呉鎮・佐鎮・P/2Sz・P/5Sz(光・平生・大津島・大神)
 大海機密第141010番電
 既編成回天隊増強及第九及至第十一回天隊編成並進出先左の通
 隊編成(改編)期日配属期日配属配備地編成種別の順
 第三回天隊 略
 第五回天隊 略
 第八回天隊(6月22日)6月30日第三十五突撃隊細島10基(改編)

 6/19:P/2Sz→2Sz回天訓練部隊
 電令第一号各展開基地の回天搭乗員は6月25日迄に充員すべし

 6/24杵築飛行基地→大神司令
 杵築機密第242122番電
 2055基地設営完了
 7/7:P/2Sz→回天訓練部隊
 2Sz機密第070823番電
 電令第三号
 左に依り隼艇震洋の配属を変更す。光突撃隊より隼艇1隻震洋2隻を大神突撃隊へ大津島分遣隊より隼艇1隻を平生突撃隊へ平生突撃隊より震洋2隻を大神突撃隊へ
(計:隼艇1隻震洋4隻)

 7/8:大神zg→呉鎮参謀長・呉施設部長(呉廠総●部長・P/2Sz)
 大神機密081808番電
 当隊魚雷調整施設第二期工事に関しては6月10日呉鎮に於て打合決定せられたる処「ポンプ」室及油抜洗浄場の工事は共に位置及工法未決定の為再々約一ヶ月を空費し7月6日漸く着工せる情況にして戦局を?ふる時真に憂慮に堪へず就きては右計画に併行し現火薬庫隧道(神社下)に入口附近を模様替えし隊員の昼夜兼行の協力に依り7月25日完成を目処とし「ポンプ」二組を装備し得る如く工事を開始せるに付き了承を得度

 7/11:呉鎮参謀長→大神zg・呉防戦P・P/2Sz・伯防P
 呉鎮機密第121259番電
 二特攻戦参謀と打合せ通第二十四突撃隊の展開基地に改正発令やらん 優先的は第二十四突撃隊 司令(7月1日附発令佐伯防備隊副長)の協議に応じ処理せられ度

 7/13:呉鎮参謀長→大神zg(P/2SZ・呉人事部長)
 呉鎮機密第130947番電
 機密呉鎮命令作第九号別表に依り大神突撃隊附基地員は7月1日附24突撃隊にい動せしめらる

 7/21:大神zg→P/2Sz
 機密第211536番電
 22日正午迄に回天8基の戦備完了の予定。19号輸送艦の行動予定しらされ度

 7/28:P/2Sz→大神zg
 2SZ機密第281007番電
 呉鎮命令作第九号に依る展開基地員342名(呉人機密補130の177及同105の71に依るもの)速に二十四突撃隊に転出せしむべし


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⑤第21突撃隊

 7/20 2Sz→21Zg・23Zg・24Zg
 貴隊は本日附第八特攻戦隊に編入せしめられ本職の指揮下を離る司令以下各員は開隊以来非常なる悪条件のもとよく困難を克服して基地の急速整備に努め今や実力の満を持して敵を待ちあるの対勢にあり並びにその間の労苦を多とし益健闘を祈る

 7/22 8Sz→8Sz全般 呉鎮・佐鎮・阪警 6F 2Sz 10Sz
 第八特攻戦隊電令第一号
 1.20日附を以て旧呉防備戦隊は第八特攻戦隊(呉鎮部隊)に改編、第21、23、24突撃隊を併せ編入せらる
 2.既発布の呉防備戦隊令達(展開部隊に関係あるもののみ)は特に定むるものの外引続き当隊に適用す
 3.各隊現任務を続行すべし

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⑥海軍総隊

 7/12
 発 海軍総隊司令長官
 着 呉、佐各鎮司令長官、6、7各艦隊司令長官・阪警司令長官・呉防戦指揮官。第2、3、5、6、10各突撃隊司令・31戦隊
 報 五航空艦隊司令
  機密121623番電
 GB電令第83号
 佐鎮呉鎮連合水上水中特攻図上演習を実施す
 右指導官を呉鎮守府司令長官に指定呉鎮守府長官は左の外細目を定め演習を主宰すべし
 1、期日 7月18日及19日
 2、場所 呉
 3、演習員参加範囲
   佐鎮 呉鎮 阪警 6F 7F 2Sz 3Sz 5Sz 6Sz 10Sz 呉防備戦隊 第31戦隊
 4、主なる研究項目
  (イ)四国九州地区に於ける決戦作戦の局地的研究
  (ロ)特攻兵力及防備兵力の配備及指揮運用法
  (ハ)特攻兵力の作戦要領

 7/12
 発 海軍総隊司令長官
 着 横鎮司令長官、呉鎮司令長官、6、7各艦隊司令長官・呉防戦指揮官
   第2、3、5、6、10各突撃隊司令・31戦隊
 報 阪警司令長官、第1、第2、第4、第6、第7特攻戦隊司令官
 機密170911番電
 GB電令第115号
 横須賀呉鎮守府司令長官はGB電令作第111号に依る輸送の外 左に依り海龍及回天の輸送を実施すべし
 1、横鎮指揮下の輸送艦2隻を以て横須賀より海龍8基を内海方面に帰途呉方面より回天16基を関東方面に
 2、呉鎮指揮下の輸送艦を以て呉方面より回天16基を紀伊水道伊勢湾及関東方面に帰途海龍8基を横須賀より内海方面に  3、搭載区分及輸送先細目に関しては海龍は横鎮長官回天は呉鎮長官所定す
 8/9
 発 海軍総隊司令長官
 宛 EB司令長官 舞鎮司令長官 51S司令官 決号作戦部隊 大海参一部
 GB機密第092151番電
 GB電令作第168号
 1、GB電令作第144号に依る海大型潜水艦の燃料還送を見合す
 2、呂500潜を先遣部隊に編入す
 3、EB指揮官は概ね左の兵力を速に日本海に進出せしめ宗谷海峡及津軽海峡方面に配備すべし
  攻撃開始時機は之を特令す
 (イ)伊363潜及呂500潜
 (ロ)海大型潜2隻(回天搭載)

 発 海軍総隊司令長官
 宛 舞鎮司令長官 10Sz司令 呉鎮司令長官 大海参一部
 GB機密第092212番電
 GB電令作第169号
 1、舞鎮長官は第11蛟龍隊の急速戦力化を図るべし
 2、第10特攻戦隊司令官は所要の人員兵器を急送し之に協力すべし

 8/12 2031
 内地朝鮮台湾所在P司令 10Sz司令官(大海参)
 連合艦隊機密第122031番電
 GBデサ180号  第10海上特攻部隊を呉鎮部隊に編入す


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⑦第20号輸送艦

 7/6
 海軍総隊司令長官→横鎮・呉鎮司令長官 第2輸送隊司令
 (大海参一部長 31輸送隊司令)
 GB機密0611323番電
 GB電令作第108号
7月6日付第20号輸送艦及第2輸送隊の輸送艦2隻を呉鎮部隊に編入す

 7/7 1048
 輸20→第2輸送隊司令 横鎮参謀 横工廠武富大佐
 (輸16 港務部)
10日22●岸壁繋留換(16輸と打合せ済)
 14日整備完了 15日諸物件搭載 16日以後出港

 7/13
 海軍総隊司令長官→横鎮・呉鎮司令長官 第2輸送隊司令 第1特攻戦隊 第2特攻戦隊 第24突撃隊 第12突撃隊司令
 GB機密第131608番電
 発GB参謀長
 第20号輸送艦は海軍総隊電令作第21号に依る輸送に従事したる後呉方面より第12回天隊(6基)第13回天隊(2基)搭載各回天基地に輸送し引続き横須賀より海龍13隻を内海方面?輸送のことに取計得度し
 通報横須賀突撃隊司令

 7/13
 海軍総隊司令長官→横鎮・呉鎮司令長官 第2輸送隊司令 (第1特攻戦隊司令官 大海参一部長 第2特攻戦隊司令官 第24突撃隊)
 GB機密第131608番電
 通報横鎮司令
 GB電令作第111号電令作第108号に依る輸送艦は第10海龍隊配属予定海龍8隻を呉に輸送すべし

 7/13 2200
 輸20→横鎮・呉鎮司令長官 第2輸送隊司令 大阪警備府司令長官
 (紀伊防備隊 伊勢防備隊 神戸在勤武官)
 輸20機密第131800番電
 発第20号輸送艦長
 本艦海龍4基搭載左に依り呉に回航す
 16日1600横須賀発
 第1日 戸田港着 第2日 尾鷲着 第3日 由良着
 第4日 宮浦着 第5日 屋代島着 第6日 呉着
 由良●は徹底接岸 内海は掃海水道航路指定に関し然は可御取計ひを得度

 7/16 1255
 輸20艦長→横通 阪通 呉通
 輸20機密第161031番電
 発20号輸送艦
 本艦左に依り地方放送通信系を出入りす
 17日 1200 まで 横須賀
 20日 0000 まで 大阪
 爾後 呉

 7/18 1000
 輸20→横通 阪通 呉通
 輸20機密第180716番電
 本艦左に通り地方放送通信系の出入りを変更す
 18日 1200 まで 大阪
 爾後 呉

 7/13 2200
 輸20→呉鎮司令長官(大阪警備府司令長官)
 輸20機密第180736番電
 0600由良発 1800上浦列島仮泊
 19日 1000 呉着の予定


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