大神回天基地

機密呉鎮守府命令


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 呉鎮守府戦時日誌に残されていた命令文です。
 ここでは特殊兵力に関連した命令文を抜粋しました。
 確認していますが間違いがあるかもしれません。原本をお確かめ下さい。
 判読ができなかった文字については●にしています。
 原本は縦書きです。

 @機密呉鎮守府命令作第33号 A機密呉鎮守府命令作第35号
 B機密呉鎮守府命令作第36号 C機密呉鎮守府命令作第37号

@機密呉鎮守府命令作第33号


 機密呉鎮守府命令作第33号 (処理法 用済後焼却通報)
 昭和19年9月1日
   呉鎮守府司令長官 澤本頼雄
 呉鎮守府命令
 呉鎮守府警戒規程中左の通改正す
 七、警戒配備中に於ける上陸外出許可退庁制限等に関し左の通定む
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 八、上陸外出(退庁後)中警戒配備発令の場合軍人軍属は第一警戒配備に於て上陸外出(退庁)を
  許可せらるべき者の外速に所属庁に帰投(出勤)するものとす
  各庁長は上陸外出帰投(出勤)せば呉鎮守府警急呼集規程又は徳山要港呼集規程所定に準じ速に
  其の整備を報告するものとす
  防空警報に依らず警戒配備発令の場合は呉鎮守府警急呼集規程及徳山要港呼集規程に依る
  呼集を行うを例とす
  但し此の場合は警報(「サイレン」号砲)及探照灯照射は之を行わず

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A機密呉鎮守府命令作第35号


 機密呉鎮守府命令作第35号
  昭和19年9月18日
   呉鎮守府長官 澤本頼雄

  呉鎮守府命令
 呉防備戦隊司令官及高知海軍航空隊司令は別紙要領に依り特殊兵力展開基地を整備するものとし
 速に実地調査の上報告すべし
 第一特別基地隊司令官、呉海軍工廠長、呉海軍施設部長は右に関し協力すべし

 機密呉鎮守府命令作第35号別別紙
  呉鎮守府特殊日力展開基地整備要領
 一、整備要旨捷二号及同三号作戦に於て敵攻略部隊本府警備担任地区に上陸を企図する場合
  之を捕捉殲滅せしむべき特殊兵力の展開基地を急速整備するに在り
 二、展開基地並に整備担任部隊

  展開基地  担任部隊
  都井岬附近 呉防備戦隊
  宮崎附近  〃
  宿毛附近  〃
  高知附近  高知海軍航空隊

 三、整備要領
  各担任部隊兵力を以て魚雷●6隻、甲標的10基、震洋●0隻及回天30基分を格納又は秘匿し
  且急速●●し得る施設(成し得る限り土中式)を行うものとす
 四、報告提出期日
  各担任部隊指揮官は整備実●要●並に整備位置、所要経費を案劃し成るべく速に五通を
  提出するものとす
   (終)

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B機密呉鎮守府命令作第36号


 機密呉鎮守府命令作第36号 (処理法 用済後焼却通報)
 昭和19年9月10日
   呉鎮守府司令長官 澤本頼雄
  呉鎮守府命令

 一、敵情
   敵は我領土の空襲並に交通破壊戦を激化しつつ機を見て重要地点の攻略を企図するものの如し
 二、友軍の情況
   (イ) 聯合艦隊は其の航空兵力を北海道より菲島に至る地域に展開し敵来攻せば之を
     決戦正面として捷号作戦を決行し一挙に敵を撃滅せんとし準備中なり
     陸軍部隊は強力なる部隊を所要の地点に展開しあり
   (ロ) 海上護衛部隊は全力を挙げて海上交通保護に任じつつあり
   (ハ) 支那方面艦隊及各鎮守府、警備府部隊は捷号作戦及同作戦実施上特に必要とする事項並に
     海上交通保護に関し聯合艦隊司令長官の指揮を受け各担任区域の防衛並に兵力の撃滅に
     任じあり
 三、呉鎮守府部隊は左に依り作戦す
   (イ) 担任区域の防衛を厳にし豊後水道及下関海峡を絶対安全ならしむ
   (ロ) 敵潜水艦及航空機を徹底的に撃滅し海上交通保護の万全を期す
   (ハ) 外戦部隊策源地として積極的に之を支援す
   (ニ) 捷二号及捷三号作戦
    (1)宇佐航空隊(特令により高知に進出)及佐伯航空隊は「捷二(三)号作戦警戒」発令以後
     令により別図第二の索敵並に攻撃を実施す
     呉航空隊航空機の大部は佐伯に進出し佐伯航空隊司令の指揮下に入る
    (2)各航空部隊は敵機動部隊を発見せば全力を挙げて之を攻撃す
    (3)潜水艦部隊は特令により別図第二所定の待敵線に進出し敵機動部隊を捕捉攻撃し
     更に敵上陸部隊泊地に突入し其の攻略部隊を撃滅す
    (4)海上防備部隊雷艇隊(呉潜水艦所属の雷艇を含む)及呉練習戦隊は特令により聯合艦隊
     遊撃部隊の戦闘に策応し又は情況に依り単独敵攻略部隊の泊地に突入し之を撃滅す
    (5)第一特別基地隊特攻部隊は特令に依り、九州南東、四国南方及四国西方の展開基地に
     進出し敵攻略部隊を撃滅す
 四、兵力部署
   (イ) 軍隊区分
     別表の通定む
   (ロ) 主要部隊の任務行動左の通定む
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 五、前号所定以外の各部隊(廠)は各指揮官(廠長)の定むる所により自衛警戒を厳にし全力を挙げて
   固有任務を遂行す
 六、警戒及防空
   呉鎮守府警戒規程及同防空規程に依る
 七、海上交通保護
   大東亜戦争中呉鎮守府海上交通保護計画に依る
 八、味方識別及警報信号
   呉鎮守府部隊味方識別及警報信号法に依る
 九、通信
   昭和16年呉鎮守府戦時通信計画書、呉鎮守府通信規程、呉鎮守府部隊通信計画、
   聯合艦隊司令長官呉鎮守府司令長官協定及呉鎮守府防空規程に依る
 一〇、運輸、補給
   別に指示す
 一一、各部は機密保持対諜防衛及謀略に対し万全を期し厳重警戒すると共に燈火並に
   音響管制、被害局限及応急に対する所準備をを完整すべし

    附 令
   昭和19年6月1日機密呉鎮守府命令作28号は之を廃止す

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C機密呉鎮守府命令作第37号


 機密呉鎮守府命令作第37号
 昭和19年11月13日
 一、機密呉鎮守府命令作第36号に依る特殊兵力展開基地並に其の整備要領別紙の通定む(別紙省略)
 二、各施設は敵に秘匿し且空襲に耐え得ることに重点を置き極力自然を利用し既存のものを
   活用し目立たざる様工夫実施すべし
 三、関係各部は担任部隊指揮官の要求に基き展開基地の整備に関し所掌事項の実施に任じ又は
   協力すべし


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