大神回天基地

本土上陸に対する反撃作戦準備より


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 日本軍戦史の「本土上陸に対する反撃作戦準備」の中から抜粋しました。
 国立国会図書館デジタルコレクションに保存されているデータを抜粋・引用したものです。
 いずれもクリックすると拡大します。

 国力の現状

国力の現状


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国立国会図書館所蔵

 「要旨」…近代的物的戦力の総合発揮は極めて至難である。
 「民心の動向」…指導者層に対する信頼が薄れ、戦意を失っている。
 「人的国力」…物的国力に比べれば余裕あり。配置転換及び能力増進を強行すれば戦力化できる。
        ただし大量の兵力増員によっては楽観を許さない。

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国立国会図書館所蔵

 「輸送力及び通信」…燃料不足、敵の妨害等で年末の船舶輸送量は皆無に近い状態。
        通信は中期以降は各種通信連絡は困難。
 「物的国力」…輸送力の低下で鉄鋼生産が前年の4分の1に陥り、新しい船舶の補給はできない。
        液体燃料の確保の困難。航空機の生産は物資・燃料不足で遂行が至難。

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国立国会図書館所蔵

 「国民生活」…食料不足は深刻。天候や敵襲による生産減少により、局地的に飢餓状態。
        治安の懸念やインフレーションによる戦時経済運営が不能状態に陥る。

 この「国力の現状」は毛里英於莵、美濃部洋次、迫水久常らがまとめたものと言われ、昭和20年6月7日の最高戦争指導会議にて発表され、翌日の御前会議で承認されました。
 石炭・鉄鋼・航空機生産・液体燃料等の資源や、塩・大豆などの食料の危機的状況が浮き彫りにされています。


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