大神回天基地

三式掃海具と掃海作業



 @三式掃海具の各型


 対艇式及び単艇式の掃海具で、磁桿(棒磁石)を曳航して磁気機雷を処分するものです。
 連合軍が投下した磁気機雷の掃海作業は回天を訓練する際、また船舶が安全に航行する上でも必要不可欠な作業でした。
 空母海鷹は別府湾から避退途中、豊後水道に出たところで機雷に触雷・大破しました。艦の機関は停止し、日出まで駆逐艦夕風に曳航されています。
 大神基地の記録には掃海作業について記されたものを確認できていませんが、光基地などの戦時日誌には連合軍が投下した機雷の掃海作業に追われている通信記録が残されています。

  

@三式掃海具の各型


 三式掃海具は太平洋戦争開戦後、香港及びシンガポールで捕獲された英国製の磁気掃海具を模倣して開発されたもので、昭和18年の内令兵第39号により一型、二型及び三型の3種類が兵器採用されました。掃海具そのものの構成は各型とも基本的にはほとんど同じです。
 画像等は海軍砲術学校様から許可を頂きました。

 ・一型…150t以上の木造船2隻による対艇式です。
  二型とほぼ同じと言われていますが、資料は残されておらず詳細は不明です。
  戦時日誌や引渡目録等の記録に大神では150tの木造船はないため一型ではないと考えられます。

 ・二型…特型運貨艇2隻による対艇式です。
  基本的には一組の掃海具を使用しますが、二組(二段)以上、磁桿数を任意数装備することが
  可能と言われています。
  大神には特型運貨艇が数隻配備されていたので、二型を使用したのではないかと考えられます。


一段式の構成



二段式の例


 ・三型…150t以上の木造船1隻で曳航する単艇式です。
  対艇式と異なり、図を見てもおわかりのように2本の曳航索間の間隔が広く取れないことから、
  利用の価値は少ないといわれています。

三型の基本構成



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