大神回天基地

A酸素圧縮喞筒室壕(実用頭部格納壕)


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 壕内部の画像を掲載していますが、内部は素掘りの状態のままです。
 一部は崩落した後と思われる箇所があります。換気の状態も悪いため内部は塵埃がすごいです。
 雨が降った日などは緩和されますが、マスクは必需品でした。
 図面作成の為に入りましたが、内部に入らないほうがいいです。


 当初は実用頭部格納壕(火薬庫)として、使用され1945年7月の時点で15個の実用頭部が保管されていました。

 第二次工事で付近に別の回天整備や格納のための壕を建設をする予定でしたが、戦局に間に合わないという判断から1945年7月6日に改装を決定し、2基を設置する計画で下旬の完成をめざしました。
 大神基地の酸素圧縮ポンプは引渡目録によると、1基は空気ポンプ室に設置されたままで、もう1基は壕の中に設置されていました。

酸素圧縮喞筒室概略図
酸素圧縮喞筒室概略図
※あくまで概略図なので大きさや位置は正確ではありません。参考程度に。
(クリックすると拡大します)

 図面内の番号と対応しています。クリックすると飛びます。

 @北側入口 A北側入口左側面 B北側入口右側面 Cコンクリート基台東側より

 Dコンクリート基台西側より Eノミ痕の状況・北側奥と横穴の状況 F横穴の状況

 Gコンクリート基盤の状況 H段差の状況南側より I壕入口の状況 J埋土の状況

 K壕入口の状況 L南側奥の状況 M北側奥の状況


 その1基は現在コンクリートの台が残されている場所に設置されていたものと考えられます。

 現状の南側入口は回天神社の登り口を造る際に埋土してあり、入口付近の詳細は不明です。
 本来の形状はH状になっていました。
 また北側の壕は一部拡幅したのではないかと考えられます。
 壕が完成した時期については不明ですが、回天二型や四型も格納可能な施設と考えられます。
 しかし、一型より期待されていた二型や四型は機関(六号機械)の開発が思うようにいかず、
 1945年3月で開発が中止となり、開隊直後も回天一型そのものが配備されていませんでした。


@北側入口

 東側より撮影。
 現在はこの入口からしか中に入ることができません。
 
 
2_1_1.jpg
2011年5月管理者撮影
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A北側入口左側面

 北側入口左壁面の状況。
 天井部分をよく見ると等間隔で柱跡らしきものが残っているのがわかります。
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2013年4月管理者撮影
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B北側入口右側面

 北側入口右壁面の状況。
 右側面ほどではありませんが、柱跡らしきものが残っているのがわかります。
 
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2013年4月管理者撮影
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Cコンクリート基台東側

 コンクリートの基台の状況。この上に酸素圧縮ポンプを設置したかまでは不明です。
 一部欠損が見られますが、その大きさは330cm×90cmです。
 台の上には20p四方の穴があり約1mほどの深さがあります。
 その周囲は土で覆われており詳細は不明です。
 
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2013年4月管理者撮影
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Dコンクリート基台西側

 コンクリートの基台の状況。
 一部凹み状になっているのがわかります。
 
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2013年4月管理者撮影
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 コンクリート基台脇の状況。コンクリートの基台のすぐ脇にはコンクリートの溝が構築されていました。
 深さは約1mで入口まで伸びていると考えられます。
 排水目的と思われますが、酸素圧縮工程で出た余分な水分をこの溝に流したかなどの詳細は不明です。
 土の堆積状況がわかります。

 壁沿いのコンクリート部分には直径20pほどの円形の柱跡らしきものが確認されました。天井にもほぼ同じ位置に柱跡が確認できました。
 
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2013年4月管理者撮影
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Eノミ痕の状況・
北側奥と横穴の状況

 壁面のノミ痕の状況。
 壕の多くがノミや鶴嘴などで削りながら掘削していったものと考えられます。
 
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2013年4月管理者撮影
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 通路と北側奥の状況。
 南北をつなぐ横穴はメインの壕よりも高さが低いことがわかります。その差は約1mほどです。
 
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2013年4月管理者撮影
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F横穴の状況

 横穴の状況。
 U字状に掘られているのがわかります。手前にコンクリートの基台が見えます。
 
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2013年4月管理者撮影
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Gコンクリート基盤状況
北側より

 北側より撮影。
 コンクリートの基盤にはよく見ると溝が切られているのがわかります。高さは現状で約6pです。
また作業台の机の脚をおいたと思われる穴が開いていました。
 
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2013年4月管理者撮影
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 作業台と思われる脚の状況。
 その中の1つには(懐中電灯の明りのすぐ右斜め上)当時のものと思われる四角の木がありました。作業台と撤去する際に切られたものでしょうか?
 
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2013年4月管理者撮影
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H段差の状況南側より

 この横穴は中ほどに行くと段差になっています。高さは現状で約30pです。
 その詳細は不明ですが、一部コンクリートが見えています。
 
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2013年4月管理者撮影
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I壕入口の状況

 通路の東側壁面には約80pほどの壕が掘られていました。
 
 
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2013年4月管理者撮影
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 内部の状況。
 この奥は下りになっておいます。その高さもだんだん人が立てるぐらいまでになっているそうです。
 底には水がたまっており、底で立った時、頭の位置が地面と同じ高さになっているそうです。
 どのような目的で掘られたのか詳細は不明です。
 
2_10_2_1.jpg
2013年4月管理者撮影
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J埋土の状況

 南側入口埋土の状況。
 回天神社への登り坂を造った際にこの入口は塞がれてしまいました。
 数年ほど前は完全には埋土されておらず、南側壕の奥も光が入り観察が容易でしたが、雨水の流入を防ぐ目的のため、最近(2012年以降か?)になってコンクリートで塞がれてしまい真っ暗になりました。
 
2_11_1.jpg
2014年3月管理者撮影
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K壕入口の状況

 南側の壁面には約80pぐらいの壕が掘られています。
 位置的には通路を抜けたほぼ正面の位置にあります。
 
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2013年4月管理者撮影
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 内部の状況。
 この奥は下りになっておいます。隣の回天格納壕よりも下の位置まで掘られています。
 この壕も途中で終わっていますが、どのような目的で掘られたのか詳細は不明です。
 
2_12_2_1.jpg
2013年4月管理者撮影
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L南側奥の状況

 形状は北側と変わりません。大きな柱の跡等が確認できました。その他は真っ暗なためその詳細は不明です。
 
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2014年3月管理者撮影
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M北側奥の状況

 北側の壕の奥には南側の壕とは違い、一部に溝を切った跡やコンクリートの蓋らしきものが見られました。詳細は不明です。
 
 
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2014年3月管理者撮影
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